教室に思いを馳せて

元中学校英語教師のブログです。

保護者との連絡は密にとる

私が2校目に勤めていたとき、A先生という40代の女性の先生がいらっしゃいました。

 

その先生は歯に衣着せぬ発言をされる方で、生徒や保護者とトラブルになったこともありました。

 

A先生が3年生を担任するという話が出たとき、彼女とトラブルになった生徒がいる学年だということで、反対する先生が何人かいらっしゃいました。

 

結局、その学年の話し合いでA先生が担任をすることになったのですが、「あの先生はまた生徒や保護者とトラブルを起こすのでは…?」と心配する声もしばらくはあったようでした。

 

 

ところが、です。

 

蓋を開けてみれば、トラブルを起こすどころか、その先生のクラスはとても落ち着きのあるものでした。

 

私も授業を担当しましたが,明るくて面白いクラスだったので私も授業が楽しみなくらいでした。 

 

体育祭や文化祭などの行事では一致団結し、一人一人が一生懸命に取り組んでいるのがよく分かりました。

 

担任を決めるときにあんなに心配されていた声は,すぐに聞こえなくなりました。

 

卒業式後、是非とも謝恩会をやらせてほしい、と保護者の方々から申し出があったほどです。(謝恩会の話が出たのはA先生のクラスだけでした。)

 

A先生も言葉には気をつけていらっしゃったと思いますが、それでも生徒にズバッと発言することも度々ありました。

 

それなのに、生徒や保護者から信頼を寄せられたのはなぜか。

 

その理由の1つが、A先生がとにかくこまめに保護者と連絡をとっていたことだと思います。

 

先生は、3年生を担任することが決まったとき、すぐにもう一台携帯を契約しに行ったそうです。

 

そして生徒指導関係だけでなく、生徒の行動でちょっと気になったことや嬉しかったこと、何かのお礼などその日のうちに保護者に電話をかけていました。

 

放課後、学校の駐車場に停めてある車の中で、携帯で話をしている先生の姿をよく見かけました。

 

他の先生方に比べて帰るのが早かったA先生は、帰りに生徒の家に寄ることも少なくなかったそうです。

 

連絡を密にすることで、保護者は生徒の様子を知ることができます。

 

家では親とあまり口をきかなくなった生徒でも、先生から学校の様子を話してもらうと安心したことでしょう。

 

「携帯電話の料金、2倍になったけどね。」と笑って教えてくださったA先生。

 

本当に素敵だと思いました。

 

ちなみに、夕方には汗で化粧もほとんど落ちてしまっていた私と違い、その先生はいつも服装も髪型もピシッとキマっていました。

 

いつ来客があっても恥ずかしくないように、身だしなみもきちんとされていたのだと思います。

 

彼女は私が目標にしていた先生の1人です。