教室に思いを馳せて

元中学校英語教師のブログです。

賞状授与がスムーズに進まないストレス

今日はお昼過ぎに車を走らせていたら,荷物をたくさん抱えて歩く小学生を何人か見かけました。

 

今年は曜日の関係で,例年よりも早い2学期の終業式を迎えた学校も多かったようですね。

 

さて,終業式で思い出したのが,表彰状等の授与式です。

 

部活動の大会で良い成績を収めたり,漢検や英検などの検定試験で合格した生徒たちに校長先生が賞状などを手渡しするあの儀式。

 

私が勤めていた学校では,全校朝会であまり時間がとれない場合があるので,終業式が始まる前に授与式を行うことが多かったと思います。

 

この授与式,私はあまり好きではありませんでした。

 

何が好きではなかったのかというと,表彰される生徒が名前を呼ばれたときにする返事。

 

いや,生徒の返事というか,「はい。」という返事が小さかった時もしくは無言だった時の「やりなおし!」という指導が嫌でした。

 

生徒が大きな声で返事できるまで「やりなおし!」は続きます。

 

せっかく良い結果を残して賞状を受け取るのに,この「やりなおし!」のせいで「すごいね,がんばったね!」という雰囲気も台無し。

 

私は英検の担当をしていたことがあるのですが,担当の先生が生徒の名前を一人ずつマイクで読み上げなければならないんです。

 

私「5級。1年1組山田太郎。」 山田「はい!」(その場に起立。) みたいな。

 

で,英検となると受験する生徒も多いから,中には返事がうまくいかなかったりする生徒も当然出てくるわけです。

 

そのたびに「はい,やりなおし。山田太郎!(2回目は声大きめ)」とすると,すーごく時間がかかるわけで。(だから,時間がカツカツの全校朝会の日に英検の授与はできない。)

 

もう,頼むからちゃんと返事してくれよー…と心の中で祈りながら呼名していました。

 

しらーっとした雰囲気の中で,ようやく英検の合格証書の授与が終わります。

 

そして次がサッカー部の大会優勝の賞状授与なんかだったりします。

 

サッカー部顧問「サッカー部全員起立!」 サッカー部「はいっ!(ビシッ!)」

 

・・・そりゃあね,部活動はいいですよ。普段からみんなで声出しもしているわけですから。連帯感もあるし。

 

卒業式の呼名だって,事前にちゃんと練習しているから生徒もはっきりした返事ができるわけで。

 

練習もしないで,いきなりぶっつけ本番で,シーンとした中で大きな声で返事をするのって大人でもなかなか難しいです。

 

変に力が入って,「へいっ!」って言っちゃうかもしれないし,「ふぁいっ!」ってなっちゃうかもしれないし,はたまた声が裏返っちゃうかもしれないし。

 

下手に大きな声で返事して失敗して恥をかくより,つぶやくような声で返事をするか,いっそのこと無言でその場に起立した方がいいと思うんじゃなかろうかと。

 

まぁ,ちゃんとした返事をさせるのが生徒指導なのでしょうけど。

 

「やりなおし!」がないと,みんな無言で起立するようになってしまうのでしょうか?

 

そうはならないと思うけどなぁ。

 

ちゃんと返事できなかった子は「ああ、自分はちゃんと返事できなかったなぁ。」と心の中で反省するんじゃないかな。

 

それで十分ではないかと、私は思ってしまうのです。

 

***

終業式の日は大掃除を必ず行いますが,仕事納めの日に自分が担任しているクラスをもう一度きれいに掃除する女性の先生がいらっしゃいました。

 

その先生曰く,「清めの儀式のようなもの」だとか。

 

掃除を終えたら,鏡餅を教卓に飾っていました。(鏡餅は仕事始めの日に撤去。)

 

もちろん生徒は,自分たちの担任の先生がそんなことをしているなんて知りません。

 

でも,その先生の気持ちは何かしら彼らに伝わるのだと思います。

 

不思議なんだけど,その先生が掃除した後は本当に教室が輝いて見えたから。