Take a Note : 元中学校英語教師のブログ

元中学校英語教師のブログです。授業のネタやちょっとしたコツ,教室での思い出など忘れたくないことを綴っていきます。

生徒に恐がられている先生がふと見せる優しさ

ある男性の先生が、こんなことをおっしゃったことがあります。

 

「A先生は普段生徒たちから恐がられているけど、あの先生がふと優しい言葉をかけると生徒は途端に心を掴まれるんだよなぁ。」

 

あー、これは本当にそうだなと思いました。

 

いつもは生徒に厳しい先生が、声のトーンも柔らかくして優しい言葉をかけると、生徒たちの心に響くようなのです。

 

「A先生は,本当に私のことを分かってくれているんだ。」と,生徒はその先生を信頼する。

 

それは、普段から生徒に恐がられていない私のような者が、同じ言葉をかけた時の倍の効果があるように思えます。

 

これは人間の心理、なのでしょうか。

 

例えば、ヤンキーが飲んでいたジュースの空き缶をちゃんとゴミ箱に捨てたら、「あの人本当は良い人なのね!」と思うのと同じことなのかもしれません。

 

普通の人が空き缶をゴミ箱に捨てても、何とも思わないのに。

 

当たり前のことをするだけで,ヤンキーは「実は良い人」「あの人はあんな風にしているけど,本当は優しい人なんだ。」と思ってもらえる。

 

と言うよりも,私たちはそう思いたいのでは???

 

また、実家の母は私の妹(これも元ヤン)が最近台風のときに心配して電話をかけてくれるようになって、「あの子もお利口になったわ〜。」と言います。

 

私、週一ペースで実家に電話してますけど?みたいな。

 

私はそこまでありがたがってもらえているように思えません・・・

 

 

他の人から恐がられているような人って、実は得しているのでしょうか?

 

それに対して私のような生徒からなめられやすい人は、やっぱり損しているのでは?

 

私って性格からしても教師に向いていないのかなぁ。と,その男性の先生の言葉を聞いてちょっと落ち込んでしまいました。

 

 

だけど,こうも考えてみたのです。

 

だったら、その逆はどうだろう?

 

普段から優しい(つまり恐くない)先生が、いつも見せない態度で生徒を叱り飛ばしたら?

 

(自分なりの)厳しい姿勢を見せた時に,生徒はどうだっただろうか?

 

 

そう、これもやっぱり生徒の心に少なからず響いていたと思うのです。

 

私たちが真剣に叱ると、生徒も何かしら感じます。

 

それは普段厳しい先生が、同じ言葉をかけた時よりも効果があるのではないかと思えるのです。

 

恐い先生と恐くない先生、どちらが得ということはなく。

 

どちらもその先生のカラー,その先生の良さがあるのだと思います。

 

そう考えたときに,「あぁ,私は私のやり方でいいんだ。」と少し心が軽くなりました。

 

私は「いつも生徒に厳しい先生」になるのは無理だったけど。

 

叱るべき時には全力で叱る。

 

それだけで十分なのではないでしょうか。