教室に思いを馳せて

元中学校英語教師のブログです。

幼い頃からの英語教育について

「子どもが小さいうちから英語を習わせたほうがいいのかしら?」

 

時々,子どものいる友だちや他教科の先生から聞かれることがあります。

 

この質問には私ははっきり「それは分からない。」と答えます。

 

英語教師(元)なのに,自分なりの答えも出せないのかと思われるかもしれません。

 

でも,私が「分からない」と答えるのには二人の人物が浮かぶからです。

 

そして,「分からない」と答えた後にはこんな話をします。

 

***

一人は,大学サークルの先輩(女性)です。

 

ネイティブ並みの発音とスピードで会話ができ、英語力がずば抜けて高い先輩で,同級生からも一目置かれる存在でした。

 

英文学科に所属されていましたが,一度も海外に行ったことはないし英会話教室なんかにも通ったことがなく、完全に独学でその英語力を手に入れた方でした。

 

ネイティブの先生方とぺらぺらと英語で話す姿はとても格好良くて,みんなの憧れ。

 

彼女がどうやって英語を勉強したのか,誰もが知りたがりました。

 

もちろん私も先輩に尋ねました。

 

「先輩はいつもどんな勉強をしているのですか?」

 

すると,先輩はこう答えたのです。

 

「勉強はあんまりしてないんだけど,高校生の頃に洋楽や洋画にはまって何回も英語を聴いているうちに自然に覚えたんだよ。」

 

その先輩は確かにちょっと映画や音楽に対してマニアックで,私たちが知らない作品も沢山ご存知でした。

 

いつも耳にはイヤホンをつけていて,そこからは洋楽(ロック系)が漏れ聞こえていました。

 

「勉強はあんまりしてない」とはおっしゃっていましたが,洋書を読んだり英語のラジオを聴いたりもされていたと思います。

 

本人は勉強とは思っていなくても,様々な方法で英語を吸収されている方でした。

 

現在は,高校の英語教師をされています。

 

優しくてユーモアもあって,他の人とは少し違う感性を持った先輩は生徒からも人気があることでしょう。

 

対して,もう一人は生徒です。

 

中学1年生の時に授業を担当した彼は,お父さんが日本人でお母さんはフィリピンの方でした。

 

幼少期をフィリピンで過ごしていたので,英語の発音はやはりネイティブのものでした。

 

教科書の本文を音読するときも,みんなが聞きほれてしまうような発音で読んでいました。

 

ただこの生徒,ぜんっぜん勉強しないんですね。

 

1年生の1・2学期までは英語の成績だけは良かったのですが,「自分はフィリピンでは英語を話していたから。」と過信して全く勉強しなかったため,あれよあれよといううちに成績は下がっていきました。

 

コツコツと勉強を続けている生徒に,あっけなく成績は抜かれ。

 

気が付けば英語は得意教科ではなくなり,かと言って他の教科も成績は振るわず。

 

高校入試の時はちょっと大変だったと記憶しています。

 

***

 

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↑ 公園の木がとってもきれいでした。

 

だから,私には早期の英語教育が大切なのかはよく分からないのです。

 

早期の英語教育がピッタリ合う子もいれば,そうでない子もいるかもしれない。

 

おそらく,小学校をお受験するお子さんには必要なのでしょう。

 

でもそうでないなら・・・

 

結局は,その子の英語への興味だったり努力が大切なのではないかと思うのです。

 

 

***

 

しかしながら,かく言う私も迷いながら娘にディズニー英語をさせています。

 

このことについてはまた改めて記事を書こうと思います。