教室に思いを馳せて

元中学校英語教師のブログです。

「鋼の心」なんて持てない  ~「うざい」は「ありがとう」??~

何の研修だったか忘れちゃいましたが,こんなお話をされた講師の先生がいらっしました。

 

「生徒が言う『うざい』は,『ありがとう』と言われていると思いなさい。」

 

 

・・・え?

 

そうなの?

 

生徒の皆さんは,「うざい」を「うざい」っていう意味じゃなくて「ありがとう」という意味で言っていたの?

 

・・・

 

・・・。

 

・・・って,そんなわけないだろーっっっ!!

 

なぁんて心の中で叫びながらお話を聞いていましたが,

 

要は,生徒が言った言葉にいちいち反応していても仕方がない,ということをお話しされていたのかなぁと思います。

 

「うざい」と言われてカッとなったり指導を諦めたりするのではなくて,そこは大人の心で生徒に接しなさい。

 

その言葉を本気にして,決して生徒を突き放してはいけません。と。

 

 

私が持っていた「学級担任の裏ワザ」みたいな本(タイトル忘れた)には,

 

「生徒に何を言われても動じない,鋼の心を持とう。」

 

と書いてありました。

 

なるほど、鋼の心かぁ。

 

そんな強い心を持てたらいいだろうなぁ。

 

でも、鋼の心なんてどんな人が持っているのでしょう?

 

生徒に「うぜー。」と言われて,少しでも傷つかない人っているのでしょうか。

 

もちろん,冗談を言う中での「うぜー(笑)。」は何とも思いませんが。

 

でもこちらは真剣に話をしているのに、それが「うざい」と言われると。

 

あぁ、私の話なんて聞きたくないよなぁと思ってしまいます。

 

それでも生徒に語らなければならない。

 

教師って、本当にメンタルがやられる職業です。

 

 

たしか、教師3年目のときでした。

 

学校に遊びにきていた卒業生2人と、たまたま廊下ですれ違いまして。

 

彼らが2年生の時に、そのクラスの授業は担当していませんでしたが、私も2年部に所属していました。

 

で、すれ違いざまに1人の卒業生が私に

 

「死ねっ!」

 

と言ったんです。

 

ケラケラ笑いながら遠ざかる彼ら。

 

 

授業も担当しておらず、接点もそんなになかったはずの私に、一体何の恨みがあるのか。

 

何が面白くて「死ね」などという言葉を放つのでしょう。

 

私の反応を見たかったのでしょうか。

 

ただただ,呆然としてしまいました。

 

そんなことがあるものだから,教師って…メンタルやられる。

 

 

ええそりゃあもう、何回も「うざい」「キモい」言われてきましたよ。

 

そう言われて心にトゲが刺さったように感じても、自分に「気にしない、気にしない。」と言い聞かせて。

 

そのトゲは家に帰ってからもまだとれなくて。

 

なんとなく嫌な気分が続きます。

 

鋼どころかアルミ箔のようなハートですかね,私。

 

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↑少しずつ銀杏の葉も黄色に。

 

 

まぁ,教師をしていればそんなことは日常茶飯事でしたが。

 

でもね。

 

3年担任をしていた卒業式の日に。

 

生徒指導で手を焼いた一人の男子生徒が、式が終わった後に私を追いかけてきて,いきなり頭を下げてこう言ったんです。

 

 

「先生、一年間お世話になりましたっ‼︎」

 

 

私、一瞬目が点になりました。

 

たしか前日の卒業式練習の時も、態度が悪くて指導したのに。

 

そのときに「うぜー。」と、私に言いませんでしたっけ??

 

キョトンとしてると、その男子生徒はくるっと踵を返して校長先生のところへ走っていきました。

 

校長の次は生徒指導の先生へ。

 

同じように「ありがとうございましたっ!」と頭を下げたみたいです。

 

卒業式本番で、彼にも何か感じるものがあったのでしょう。

 

もしかすると。

 

講師の先生がおっしゃってた通り、「うざい」は「ありがとう」になる…のかもしれませんね。

 

 

とは言え。

 

卒業式の一週間後に,彼は問題を起こしてまた生徒指導することになりましたが。

 

やれやれ,本当に教師ってメンタル大変。