教室に思いを馳せて

元中学校英語教師のブログです。

調査書と学歴について思い出したこと

クリスマスが終わり,街はあっという間に新年を迎える準備へと変わりました。

 

高校を受験する3年生は,今年はクリスマスもお正月も少し我慢の冬休みですね。

 

3年生を担任する先生方も,冬休みを心から満喫する・・・ということはなかなかできないのではないでしょうか。

 

入試はもう目の前。受け持つ自分のクラスの生徒が,どうしても気になってしまうと思います。

 

また,高校へ提出する調査書も仕上げておかなければならない時期でもあります。

 

記入漏れがないか,成績のつけ間違いがないか,誤字脱字がないかなど,何度も何度もチェックする大切な書類。

 

私は初めて3年生を担任した年に,調査書をパソコンで入力する際にものすごく大変なミスを犯してしまい(しかもそれに気づかずに高校にそのまま出し),それ以降は手書きで提出できる高校はパソコンではなく手書きで調査書を書くようにしました。

 

パソコンでも手書きでも,調査書を記入するときは一枚一枚祈るような気持ちで書いていたと思います。

 

最後に押す担任の印鑑も,心をこめてくっきりと。

 

実際,高校の先生方は調査書の所見なんかはあまりじっくり読んだりしないらしいと聞いて,少しがっかりしたこともあるけど。

 

それでも「祈り」や「神頼み」って,もしかしたら通じるのではないかと思うわけです。

 

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最後に3年生を担任したとき,一人の男子生徒の進路先をギリギリまで決められなかったことがありました。

 

工業高校への進学を希望していた生徒でした。

 

A工業高校は県内でも一番の高校だけど,彼の成績では受かるか受からないか微妙なところ。

 

少し家からは遠いけど,B工業高校は彼の成績だと上位で入れるだろうというところ。

 

私たちはAの高校で受かったとしても,授業についていくのが大変・・・というよりも,Bの高校で上位の成績を保ちながら3年間頑張ったほうが良いのではないかと考えたけど。

 

彼のお母さんは,県内で名のあるA工業高校の方を譲りませんでした。

 

B工業高校は,自分が学生の頃はあまり評判が良くなかったから,どうしてもそこには通わせたくないと。

 

今ではそのB工業高校は,大学進学率も伸びてきているし評判が良くないということは全くありません。

 

そのことをお母さんに伝えても,「いや,それでもA工業高校出身であることとB工業高校出身であることには大きな差がある!」とおっしゃり,彼はAの方を受けることになりました。

 

結果,A工業高校には合格しましたが,やはり成績は3年間クラスの下から2番目だったそうです。

 

高校卒業後,彼は東京の建築会社に就職しています。

 

東京に就職,というのもお母さんの希望だったようです。

 

どうせ仕事をするなら日本の首都でないと!というのがお母さんの考えだそうです。

 

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私は高校も進学校ではないし,大学も有名大学ではありません。

 

それでも,子どもの頃からなりたかった学校の先生になれました。

 

だから学歴なんて関係ないでしょ,と思っていたのですが,やっぱり学歴というのは大切なのかなぁと考えさせられたのでした。

 

高校も大学も卒業してしまったので,もう私の学歴は変えられませんが。

 

英検やTOEICに私が挑戦するのは,その学歴に少しでも変わるものがほしいからなのかもしれません。