教室に思いを馳せて

元中学校英語教師のブログです。

姪っ子が部活をやめたこと

先月,妹の子どもが部活をやめました。

 

姪は中学一年生で、4月に吹奏楽部に入部しました。

 

私も学生の頃はずっと吹奏楽部だったので、同じ部を選んだのが嬉しくて、私が使っていた楽器も彼女に貸してあげました。

 

小学校で吹奏楽の経験がある同級生もいて,何もクラブ活動をしていなかった姪はその子たちとの差を気にしていました。

 

それでも楽器が上達するのが嬉しいらしくて,家に楽器を持ち帰っては練習をしていたようでした。

 

それから半年後。

 

妹から「子どもが部活をやめたいと言っている。」という内容のメールがきました。

 

姪が入部した吹奏楽部は、去年はコンクールで県代表になったほどの実力がある部で、顧問の先生もかなり力をいれているそうです。

 

放課後も遅くまで練習があり,家へ帰ってくるのはいつも夜7時以降でした。

 

入部してすぐにコンクール練習が始まり,コンクールに出場しない1年生も当然同じように練習をします。

 

休日は丸一日練習がありました。

 

コンクールが終わったと思ったら次は定期演奏会。その次は文化祭。

 

中学校生活にもまだ慣れていないのに,疲れがたまって朝もなかなか起きられない。

 

そして朝練のために朝ごはんも食べずに早い時間に学校へ行っていました。

 

中学生の本業は学業のはずです。

 

そんな身体で授業に身が入るはずがありません。

 

身も心も余裕がなくなり,耐え切れずに姪は退部届を出しました。

 

 

届けを出してからも,退部するまでに1ヶ月ほどかかりました。

 

担任や顧問の先生が退部を引き留めたからです。

 

先生方は説得を試みましたが,それでも姪の退部したいという思いは強く、今では無事(?)にやめることができました。

 

今は学校から帰ったらゴロゴロしているらしいです。

 

***

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頑張って練習を続けることができている子もいるのに,続けられなかった姪は根性がなかったのでしょうか。

 

小学生の頃に,クラブ活動をしてこなかったことがいけなかったのでしょうか。

 

部活についていけるだけの体力がなかったのがいけなかったのでしょうか。

 

心の中がモヤモヤしてしまいました。

 

 

部活動に力を入れる先生方のお気持ちはよく分かります。

 

だって私もそうだったから。

 

生徒に力をつけさせてあげたい,もっと良いものを作りたいと思うと練習に力が入ります。

 

定期試験前の部活動停止期間になると,「あぁ,生徒たちの実力を取り戻すのにまた時間がかかる…」なんて思っていました。

 

退部を申し出る生徒がいると,「みんな練習を頑張っているんだよ。」とか

 

「部活動を続けられないと他のことだって何にも続かないよ。」とか

 

「勉強を理由に部活動をやめて,その後成績が劇的に上がったという生徒はいなかった。」

 

みたいな話をして何とか生徒を引き留めようとしていました。

 

思い返してみると,私はもっと部活のあり方を考え直すべきだったのかもしれません。

 

毎年退部を考える1年生がいたのは,何かやり方がまずかったのかもしれないからです。

 

***

 

何かに情熱を注げるというのは,本当に素晴らしいことです。

 

できれば姪っ子には,最後まで部活をやり遂げてほしかった。

 

そして彼女にとって何か大切なことを感じてほしかった。

 

4月にならないと,他の部に入部することはできないそうです。

 

今度は自分に合った部に入部できるといいなぁと伯母は思います。