教室に思いを馳せて

元中学校英語教師のブログです。

いつまでも逃れられない,その一言の呪縛

教員の働き方改革で,中教審教員の残業時間を原則月45時間以内とする指針案を出したとか。

 

うーん,月に45時間以内って…。

 

無理じゃなかろうか?

 

私は朝7時半までには職員室にいたし,帰るのも夜7時くらいでした。

 

学校に12時間以上いるのは当たり前で,そうしないと仕事が終わりませんでした。(私の仕事のやり方が遅かったというのもあるけど。)

 

子育て中の女性の先生は,保育園の関係で早めに帰宅されてはいたけど,おそらく家に仕事を持ち帰っていらっしゃったと思います。

 

土日は部活に出ないといけないし,たまの休みに家にいると「わたし,学校に行かなくていいんだろうか・・・。」と,おかしな気持ちになることも。

 

なんか,もっと,教員の仕事の量が減らせるといいのに。

 

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さて,「忘れたくても忘れられない言葉」というものがあります。

 

他の皆さんにも、そういう言葉の一つや二つはあるのではないでしょうか。

 

それとも、多くの人はそういうものには囚われずに上手に消化しているのかな。

 

「忘れてはならない言葉」と違って、この「忘れたくても忘れられない言葉」は厄介です。

 

忘れよう、思い出してはいけないと思っても、どこからかその言葉がムクムクと現れてきます。

 

そして私は、そういう言葉を思い出しては「うわーっ!」と大声を出したくなる衝動にかられらのです。

 

 

例えば,今から10年近く前。

 

まだ結婚して間もない頃だったと思います。

 

学校の事務員さんと2人で話していたとき、子どもの話になりました。

 

「子どもは何人ほしい?」とか「早めに子どもはつくった方がいいよ。」とかいう話でした。

 

事務員さんも50代の女性で成人した息子さんもいらっしゃるし、私も特に気にせず「子どもは2人ほしいんですけど、今はまだ子どもをつくることは考えてないんです。」と答えていました。

 

でも、そのあとの事務員さんの言葉にちょっと引っかかったのです。

 

「先生は優しいから,自分の子どもがかわいいからと言ってなんでも甘やかしたら絶対にダメよ。優しくしてばかりいると,子どもをダメにするよ。」

 

「あ,そうですよねぇ(^_^;)」と私。

 

この言葉,普通のアドバイスだと思うのですが,当時の私はちょっとモヤッとしてしまったのです。

 

だって,途中の「自分の子どもが~絶対にダメよ。」を除くと

 

「先生は優しいから,子どもをダメにするよ。」になるんですもの!!

 

私は厳しいタイプの先生ではなかったし,他の先生方から「あの先生は生徒に甘い」と思われていることは感じていたけど。

 

あー,私って子どもをダメにするのかなぁ。と思ったわけです。

 

そしてその言葉は,今でも私を苦しめるのです。

 

自分の子どもと接している時,ふと「先生は優しいから・・・」という言葉が浮かびます。

 

私はもしかしたら,この子をダメにしてしまうのではないか。という思いがつきまといます。

 

この言葉は,これからも私の頭に度々現れるのでしょう。

 

なぜ忘れられないかというと,多分私もそう思っているからなのだと思います。

 

「いいや,そんなはずはない。親が優しくても,子どもはちゃんと育ちます!!」

 

と強く思えるのなら,いつまでも引きずらないのでしょうが。

 

私は強い人間ではないので,そんな言葉に引っ張られてしまうのですね。

 

言葉というのは,人を強くもするし弱くもする。

 

私が誰かに放った言葉も,もしかしたら亡霊のようにその人につきまとっているかもしれません。

 

言った本人は,きれいさっぱり忘れているのに。

 

そう考えると,やっぱり胸が苦しくなってしまいます。

 

せめて,そんな人が増えないように他の人への言葉に気をつけようと思います。