教室に思いを馳せて

元中学校英語教師のブログです。

「女性の教師は男になるか、おばちゃんになるしかない。」

私は22歳で教師になりました。


大学を卒業したばかりの、まだ社会というものが何も分かっていない女の子、だったと思います。


教師になって悩んだことの一つが、生徒との距離感。


私のことを友だち(もしくはそれ以下)のように接してくるのです。


授業はうまくいかないし、生徒指導もどうしていいか分からない。


私が若い女の先生だから、生徒たちはなめてかかっているんだ、バカにしてくるんだといつも悩んでいました。


自分の顔を鏡で見る度に、「早くシミとかシワができないかしら…」なんて本気で思っていました。(今は必死でシミ・シワの予防をしていますが。)


そんな時に初任三年目の女の先生がおっしゃった言葉。


「女の先生は男になるか、おばちゃんになるしかないんだ。」


きっとその先生も同じようなことを悩んだらしたんだと思います。


彼女はいつもズボンを履いて、暗めの服装。髪も短く切っていました。


言葉遣いも男性ぽくて、生徒指導の時は思いきり怒鳴るので、生徒から恐れられていました。


たまたまでしょうが、私の初任校には確かに男勝りの女の先生方が多かったように思います。


なるほどなぁと思い、初任2年目に初めて1年生を担任した時、私もその先生のように服装や言葉遣いを少し男っぽくしました。


ところが、です。


生徒は全く私についてこないんですね〜。


私が無理して他の先生のマネをしていることを見抜いていたのでしょう。


反発するわけではないけど、学級の生徒にも何となく距離を置かれていました。


生徒たちにとっては面白くないクラスだったと思います。


そんな調子で初任三年目も過ぎ、四年目でようやく少しだけ自分のスタイルでもいいのかな、と思えるようになってきました。


そして2校目に転勤。


その学校には、若くてかわいい女の先生が何人もいました。


その先生たちが、皆ズボンを履いて荒々しい言葉遣いだったかというと全くそんなことはない。


おしゃれで女性らしさを大切にした格好で、言葉遣いも丁寧でした。


そもそも、男子生徒が何か言ってくるとか、みんなそこまで気にしてない。


そんなものは適当にあしらって、やるべきことをしっかりやっている。


なぁんだ、私もあんなに悩むことなかったのになぁ、と思いました。


何か言われるんじゃないか、とビクビクしているから生徒もちょっかいを出したくなるし、バカにしてくる。


女で若くて経験がないことなんて仕方がないこと。


自信をもって堂々としていれば良かったんだ、ということに気がつきました。


女の先生は女でいい。

そしていつか必ずおばちゃんになる(笑)