教室に思いを馳せて

元中学校英語教師のブログです。

放課後、教室の机を整える

担任を受け持っていた頃、毎日放課後に生徒の机の列をまっすぐになるよう整えていました。


これはもう、私にとっては半分願掛けのようなもの。


「明日は生徒たちが穏やかに過ごせますように…。」という気持ちで、一つ一つ机を並べていきました。


次の日に登校した時、整然と並んだ机を見て少しでも生徒の気分が上がるように。


生徒にとって、教室が居心地の良い空間になるように。


リーダーシップがものすごくあるわけでもなく、素晴らしい魅力があるわけでもなかった私には、そういうことくらいしかできなかったのです。


机を並べたくらいでは生徒に変化はなかったかもしれません。


でも…。


放課後、生徒の机を並べている私を戸締りの点検をされていた教頭先生が見つけてこうおっしゃいました。


「先生のその気持ちは、きっとどこかで生徒に通じると思うよ。」


私もそう信じたいと思いました。


実際に続けていると、小さなことに気がつきます。


例えばガタついているイスがあること。


授業中の姿勢が悪かったり、わざとイスで音を出すのはこのせいかもしれません。


また、机の上に小さく好きなアイドル歌手の歌詞が書いてあること。


なるほど、授業中に集中しないでこういうことを考えてるのね。


教科書やノートを持って帰らずに机の中に入ったままになっていること。


テスト前に何をしてるんだろう??


机の中に丸め込まれたプリントが入っていること。


これは要注意。他の生徒に入れられたのかもしれません。イジメが考えられます。




私は学級は植物のようなものだと考えていました。


コツコツ手をかけていないと、すぐにダメになってしまう気がして。


ダメになったときに気づいても、なかなか良くなってくれない、というのが学級だと思っていました。


だから、こういうことの積み重ねを大切にしていました。


生徒全員が安心して通える学級であるように願いながら。