教室に思いを馳せて

元中学校英語教師のブログです。

生徒の名前を呼び捨てにしない

新任の頃、私は生徒の名前を苗字で呼び捨てにしていました。


口調も命令口調というか、高圧的な言い方でした。


先生はそういうものだと思っていたし、何より自分を何とか大きく見せたかったからです。


23,4の若い新任女性教師は生徒からナメられてしまう…。


あの頃はそれが私の大きな悩みでした。


授業が成立しないのは、私が若いから。怖くないからだとずっと思っていました。


だから、他の先生のマネをして生徒の名前を呼び捨てにして口調も高圧的でした。


でも、もちろんそれで生徒が私の授業をきちんと受けてくれるわけではありませんでした。


他の先生のマネをして強く見せようとしてることは、生徒はちゃんとお見通し。彼らはますます私から離れていきました。


授業がどんどん成立しなくなり、私はすがる思いで指導に関する本を読み漁りました。


週末は本屋に出向き、何とかヒントになる本はないかと探しました。


そうやって少しずつ授業の指導法を自分なりに改善していくにつれて、生徒も授業をきちんと受けるようになっていきました。(それにはいくらか年数がかかりましたが。)


すべては私の指導力不足で、本当は高圧的な態度も年齢も関係なかったのです。


私が3校目に赴任したのは、小中併設の極小規模校でした。


そこでは小学校の先生方の細やかな指導を知ることができました。


そして、小学校の先生方は男子にも女子にも「〇〇さん」と「さん」付けで呼んでいました。


ドラえもんのしずかちゃんは「のび太さん」と呼んでいるけど、小学校ではみんな「さん」で呼んでるの⁈と驚きました。


初めは少し抵抗もありましたが(何しろそれまでは生徒を呼び捨てにしていたので)、小中併設校なので、私も小学生と接するときは同じく「さん」付けで呼ぶようにしました。


すると、しばらくして名前を呼び捨てにしないと自分の言葉遣いも丁寧になっていることに気がつきました。


小学生も中学生も「さん」で呼ぶと、不思議と言葉が優しくなるのです。


これは大きな発見でした。


部活動での指導の際などでは、確かに「くん」「さん」付けで呼ぶのは都合がいいとは言えないかもしれません。(それでもその学校の部活動担当の先生方は、きちんと「さん」付けで呼んでいました。)


でも、普段の学級生活や授業の中で、生徒の名前を呼び捨てにしないことはできます。


自分の生徒への態度は少なからず変わると思うので、そのことは結果的に生徒への変化につながっていくのではないでしょうか。